
01 / SPLIT
割
割肌に、光と影。
自然に割れた凹凸を、そのまま表情に。荒々しく、繊細な石の肌。
MATERIAL / AJI STONE
香川・庵治と牟礼で採れる、きめ細かな花崗岩。
一石の中に、山の景色がある。

THE DIAMOND OF GRANITE
小さな結晶が緻密に結びついた、硬く風化に強い石。磨けば斑(ふ)が浮かび、割れば豊かな陰影が現れます。
「花崗岩のダイヤモンド」と呼ばれる美しさは、仕上げによって違う表情を見せます。

THE CHARACTER OF AJI

80 MILLION YEARS / ONE STONE
約8,000万年前。地下深くのマグマがゆっくり冷え、結晶が育ち、庵治石になりました。隆起と侵食を経て地表に現れた岩盤を、いま私たちが切り出しています。
一石の中にあるのは、色や模様だけではありません。途方もない時間を経た自然素材を、これからの暮らしや空間へ迎える。その背景も、庵治石を選ぶ魅力です。
石が生まれる仕組みを読むSELECTED FROM THE MOUNTAIN
採れた石から、傷や亀裂、寸法、石目を見極めて選ぶ。同じ山でも場所によって表情は変わり、求める条件がそろう石は限られます。
100トンから、数トンを選ぶ。その理由。AJI / MURE — MANY HANDS, ONE STONE

香川県高松市の庵治町・牟礼町。茨城の真壁、愛知の岡崎と並ぶこの産地には、採石場のすぐそばに、2026年現在も200社以上の石材関連事業者が集まっています。
山から採る人。寸法に切る人。形を彫り、肌を仕上げる人。それぞれの得意な仕事を受け渡し、一つの製品をつくる。庵治石の魅力は、石だけでなく、この分業でつながる人の手にもあります。
A LIVING TRADITION
庵治石の採石の歴史は、平安時代にまでさかのぼるとされています。1588年に始まった高松城の築城にも関わり、江戸時代には高松藩の御用丁場として発展。長い年月をかけ、この土地に石を扱う知恵と技が積み重なりました。
道具が手仕事から機械へ変わっても、石の癖を読む目と、仕上がりを確かめる手は欠かせません。何百年も受け継がれてきた技術が、今は建築や庭、インテリアへと広がっています。

OOCHOUBA / 大丁場
「丁場」とは、石を採り出す場所のこと。五剣山の北西に広がる大丁場は、江戸時代、高松藩松平家の御用丁場として石を供給した歴史を持ちます。切り出された石は、高松城の工事や、藩主ゆかりの墓石・灯籠などに用いられました。
明治の廃藩置県を経て、御用丁場は旧高松藩の大久保家の所有となり、この頃から「大丁場」と呼ばれるようになったと伝えられています。山を読み、石を選び、次の手へ渡す。その仕事は、今もこの山で続いています。
FROM HAND TO HAND
採る・割る・切る・彫る・仕上げる・据える。工程ごとの専門家が連携し、一つの製品を仕立てます。下の流れは一例で、用途や仕上げに合わせて工程を組み合わせます。
石の目や亀裂を読み、岩盤から原石を取り出す。山のどの部分を使うかを見極める、最初の仕事。
穴を並べて開け、楔(せり矢)を打つ。石の目に沿って割り、加工に適した大きさへ整える。
ダイヤモンドカッターで切り出し、設計に合わせた厚みや寸法に。石目の向きも仕上がりを左右する。
機械とノミを使い分け、輪郭や細部をつくる。灯籠から建築部材まで、用途に合わせて形を与える。
磨いて斑を引き出す。叩いて凹凸をつける。光や手触りを考え、場所に合う表情に仕上げる。
完成した石を運び、現場で位置や納まりを調整する。山から受け継いだ仕事が、ここで空間になる。
山から受け継いだ一石が、庭や建築の風景になる。人の暮らしの中で、石の新しい時間が始まります。
NO TWO ALIKE
石目、斑の濃淡、錆の入り方。実際の原石を見ながら、その場所に似合う一石を探します。








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